医学部 偏差値 ランキング 2026 は、河合塾ボーダー偏差値(合格可能性50%)で国公立医学科が62.5〜72.5、私立が60.0〜72.5です。最上位は東京大学理科三類の72.5で、共通テストのボーダーは90%(河合塾 Kei-Net 2027年度入試難易予想ランキング表・2026年7月時点)。
「医学部 偏差値ランキング」と検索した方が知りたいのは、たぶん 「自分の今の偏差値で、現実的にどの大学が射程に入るか」「国公立と私立で本当に何が違うのか」「共通テストの得点率はどこまで取れば戦えるか」の3点だと思います。本記事は、医学部専門予備校で3年スタッフを務め、合格者100名超の出願戦略・結果データを整理してきた立場から、2026年時点の偏差値分布・共通テスト得点率・学費・配点バランスを大学別に整理したものです。
文部科学省「学校基本調査」「大学入学者選抜実施要項」によれば、医学部医学科の入学定員はおおむね年間9,300人前後で推移し、その約半数が私立医学部です(mext.go.jp・2026年5月閲覧)。大学入試センター公表の共通テスト統計でも、医学部受験者の平均得点は他学部より明確に上振れする構造が継続的に見られています(dnc.ac.jp・2026年5月閲覧)。
本記事の偏差値・共通テスト得点率は、すべて河合塾の「入試難易予想ランキング表」(全統模試のボーダー偏差値=合格可能性50%・2027年度入試予想/2026年7月時点)に統一しています。予備校ごとに模試の母集団も判定基準も違うため、複数社の数値を混ぜると読み違えます。学費・定員などは文部科学省・日本私立学校振興・共済事業団(私学事業団)・各大学公式の公表値によります(河合塾 Kei-Net 入試難易予想ランキング表・2026年7月閲覧)。最終確認は必ず各大学公式の入試要項でお願いします。
1. 医学部偏差値が他学部と決定的に違う3つの理由
1-1. 国公立医学部の偏差値帯:おおむね62.5〜72.5
国公立医学部は、共通テスト得点率の高さと二次試験の難易度から、すべての大学が 河合塾ボーダー偏差値62.5〜72.5 の帯に収まります。最上位は東京大学理科三類の==72.5==。次いで京都大学・大阪大学・東京科学大学(旧 東京医科歯科)の医学科が70.0で並びます。
地方国公立の下位帯でも、医学科で62.5を下回る大学はありません。相対的に狙いやすい層はありますが、それでも一般学部の難関上位に並ぶ水準です。
1-2. 私立医学部の偏差値帯:おおむね60.0〜72.5
私立医学部は、河合塾ボーダー偏差値で 60.0〜72.5 に分布します。最上位は慶應義塾大の==72.5==で、これは東京大学理科三類と並ぶ最上位帯。国公立の京都大・大阪大(70.0)より上に位置します。
続く70.0が順天堂大・東京慈恵会医科大・日本医科大の3校。中位帯の私立で65.0前後、最も低い帯でも60.0で、これを下回る私立医学科はありません。私立は 偏差値と学費が必ずしも比例しない のが特徴で、この点は後半の学費一覧で詳しく整理します。
1-3. なぜ「医学部偏差値の下限」が60を割らないのか
大学入試センター公表データを継続的に追うと、医学部医学科の受験者は全国の難関大受験者層と概ね同一プールで競合しており、共通テスト得点率の中央値が他学部より高い水準で推移しています。さらに私学事業団の公表資料でも、私立医学部の志願倍率は近年も 15〜30倍規模 が一般的で、母集団そのものが難関大層に偏っています。結果として、河合塾ボーダー偏差値で60.0を切る医学科は、国公立・私立を通じて1校もありません。
2. 医学部偏差値ランキング 2026 目安レンジ表(全体像)
下表は、河合塾のボーダー偏差値(合格可能性50%・2027年度入試予想)で医学科を6つの帯に整理したものです。まず全体像をつかみ、次章以降で国公立・私立を大学別に分けて掘り下げます。
河合塾ボーダー偏差値 × 医学科の全体像(2027年度入試予想・2026年7月時点)
| 偏差値帯 | 区分 | 代表的な大学(一例) | 共テ得点率(国公立ボーダー) |
|---|---|---|---|
| 72.5 | 最上位 | 東京大学 理科三類/慶應義塾大 | 90%(理三) |
| 70.0 | 上位 | 京都大/大阪大/東京科学大/順天堂大・東京慈恵会医科大・日本医科大 | 87〜89% |
| 67.5 | 中上位 | 千葉大/横浜市立大/名古屋大/神戸大/北海道大/東北大/大阪公立大/九州大/国際医療福祉大・昭和医科大・東京医科大・大阪医科薬科大・関西医科大 | 85〜87% |
| 65.0 | 中位 | 筑波大/岡山大/新潟大/広島大/京都府立医科大/浜松医科大/滋賀医科大/長崎大 ほか/杏林大・帝京大・東邦大・日本大・愛知医科大・藤田医科大・近畿大 ほか | 81〜85% |
| 62.5 | 中下位 | 弘前大/秋田大/信州大/鳥取大/熊本大/琉球大 ほか国公立24校/岩手医科大・埼玉医科大・北里大・聖マリアンナ医科大・金沢医科大・久留米大 ほか | 78〜83% |
| 60.0 | 下位私立 | 東京女子医科大/川崎医科大 | —(私立のみ) |
河合塾の偏差値の読み方(74・76が存在しない理由)
- ボーダー偏差値は2.5刻みの16段階。表示される数値は各帯の下限を指す(「70.0」=70.0〜72.4の帯)
- 最上位は「72.5以上」で頭打ち。つまり河合塾基準に74や76という数値はそもそも存在しない
- ネット上の「東大理三は偏差値74〜76」等は、河合塾以外の予備校の物差しによる数値(比較は5-3で整理)
出願データを追うと繰り返し見えるのは、「偏差値+2の射程は意外と現実的に届く」という事実です。模試判定がC→Bに上がる伸び方は珍しくなく、特に高3秋〜冬の伸びが大きい受験生は、出願段階で1ランク上を狙う価値があります。

3. 国公立医学部 偏差値×共通テスト得点率 大学別一覧(2026目安)
国公立医学部の合否は、共通テスト得点率と二次試験のバランスで決まります。全体レンジだけでは志望校の位置がつかみにくいため、ここでは 大学別のボーダー偏差値とボーダー共通テスト得点率 を一覧にしました。数値はすべて河合塾「2027年度入試難易予想ランキング表」の方式別ランク・前期日程(一般枠)です。
国公立医学科 大学別ボーダー一覧(河合塾・前期日程・2027年度入試予想)
| 区分 | 大学 | 偏差値 | 共テ得点率 |
|---|---|---|---|
| 最上位 | 東京大学 理科三類 | 72.5 | 90% |
| 上位 | 東京科学大(旧 東京医科歯科)/京都大 | 70.0 | 89% |
| 上位 | 大阪大 | 70.0 | 87% |
| 中上位 | 千葉大/横浜市立大 | 67.5 | 87% |
| 中上位 | 名古屋大/神戸大 | 67.5 | 86% |
| 中上位 | 北海道大/東北大/大阪公立大/九州大 | 67.5 | 85% |
| 中位 | 筑波大 | 65.0 | 85% |
| 中位 | 岡山大 | 65.0 | 84% |
| 中位 | 新潟大/広島大/名古屋市立大/京都府立医科大 | 65.0 | 83% |
| 中位 | 岐阜大/浜松医科大/三重大/滋賀医科大 | 65.0 | 82% |
| 中位 | 長崎大 | 65.0 | 81% |
| 地方国公立 | 信州大 | 62.5 | 83% |
| 地方国公立 | 鳥取大/徳島大/香川大/熊本大 | 62.5 | 82% |
| 地方国公立 | 山形大/群馬大/和歌山県立医科大/山口大/佐賀大/宮崎大/鹿児島大 | 62.5 | 81% |
| 地方国公立 | 秋田大/大分大 | 62.5 | 80% |
| 地方国公立 | 富山大/福井大/島根大/愛媛大/高知大/琉球大/福島県立医科大 | 62.5 | 79% |
| 地方国公立 | 旭川医科大/弘前大 | 62.5 | 78% |
レベル帯でまとめると、国公立医学科の分布は次のとおりです。注目すべきは 最多が最下帯の62.5(24校) だという点。「国公立医学部は65.0から」という思い込みは、実態とずれています。
| 志望校レベル | 偏差値(河合塾) | 共テ得点率 | 該当校数 |
|---|---|---|---|
| 最上位(東大理三) | 72.5 | 90% | 1校 |
| 上位(京大・阪大・東京科学大) | 70.0 | 87〜89% | 3校 |
| 中上位(千葉・横浜市立・旧帝大 ほか) | 67.5 | 85〜87% | 8校 |
| 中位(筑波・岡山・広島 ほか) | 65.0 | 81〜85% | 11校 |
| 地方国公立(信州・鳥取・弘前 ほか) | 62.5 | 78〜83% | 24校 |
大学入試センターの継続公表データによれば、医学部医学科の合格者は 共通テスト全体平均より15〜20ポイント高い得点率 で推移しています。国公立医学科で最も低いボーダーは==78%==(旭川医科大・弘前大/河合塾・前期)。裏を返せば、共通テストが8割に届かない場合、狙える国公立はごく一部に絞られます。共通テストで必要な得点の詳細は共通テストで医学部に合格するには何点必要かで掘り下げています。
4. 私立医学部 偏差値×学費 大学別一覧(2026目安)
私立医学部は、偏差値だけでなく 6年間の学費 が出願設計を大きく左右します。ここでは大学別の偏差値と6年間総額の学費目安を並べました。学費は各大学公式の学生募集要項・私学事業団の公表資料をもとにした目安で、入学金・施設費・その他納付金の扱いで前後します。
| 大学 | 偏差値(河合塾) | 6年間の学費目安 |
|---|---|---|
| 慶應義塾大 | 72.5 | 約2,200万円 |
| 東京慈恵会医科大/日本医科大/順天堂大 | 70.0(3校とも) | 約2,080〜2,250万円 |
| 大阪医科薬科大/東京医科大/国際医療福祉大/昭和医科大 | 67.5(4校とも) | 約1,850〜2,900万円 |
| 東邦大/関西医科大/近畿大/日本大/藤田医科大 | 67.5(関西医科)/65.0(他4校) | 約2,580〜3,580万円 |
| 愛知医科大/東海大/久留米大/埼玉医科大/東京女子医科大 | 65.0(愛知医科・東海)/62.5(久留米・埼玉医科)/60.0(東京女子医科) | 約3,050〜4,600万円 |
| 聖マリアンナ医科大/金沢医科大/川崎医科大 | 62.5(聖マリアンナ医科・金沢医科)/60.0(川崎医科) | 約3,440〜4,550万円 |
表を見ると、私立では 偏差値と学費が逆転している ことがはっきりします。最難関の慶應義塾大(72.5)が約2,200万円、国際医療福祉大や順天堂大も学費を抑えつつ偏差値は上位帯。逆に偏差値60.0〜62.5の下位帯は6年間で4,000万円を超える大学が多く、学費が高いほど入りやすいという構造が生まれます。学費前提を保護者と先に共有しておくことが、私立の出願設計では合否と同じくらい重要です。学費の安い順の詳細は私立医学部 学費 比較(安い順)で整理しています。
5. 倍率と「偏差値=上位何%か」の読み方
偏差値の数字は、それ単体では難しさが実感しにくいものです。ここでは 倍率 と 偏差値が母集団の上位何%にあたるか の2つの角度から、ランキングの数字を立体的に読み解きます。
5-1. 倍率:私立の志願倍率と実質倍率のギャップ
私立医学部の志願倍率は 15〜30倍規模 が一般的ですが、これは併願を前提とした延べ人数です。実際に受験者を合格者で割った 実質倍率は3〜10倍程度 に落ち着く大学が多く、志願倍率ほど恐れる必要はありません。国公立の前期は実質倍率3〜5倍前後が多く、後期は10倍を超える大学もあります。倍率は年度で振れるため、志望校の過去3年分を確認しておくと安心です。
5-2. 偏差値が「上位何%」かの目安
模試の偏差値は、正規分布を前提にすると上位何%かに換算できます。自分の現在地を客観視するのに役立つため、目安を一覧にしました。
| 偏差値の目安 | 上位おおよその割合 | 射程に入る主な層 |
|---|---|---|
| 72.5 | 上位 約1% | 最上位国公立・慶應 |
| 70.0 | 上位 約2% | 旧帝大医・上位私立 |
| 67.5 | 上位 約4% | 中上位国公立・上位私立 |
| 65.0 | 上位 約7% | 中位国公立・中位私立 |
| 62.5 | 上位 約11% | 地方国公立・中下位私立 |
| 60.0 | 上位 約16% | 下位私立 |
5-3. 予備校ごとに偏差値がずれる理由(東大理三は72.5〜80まで動く)
医学部の偏差値で最も多い誤解が、「数字がひとつに決まる」という前提です。実際は予備校ごとに母集団も判定基準も違うため、同じ東京大学理科三類が==72.5から80まで==動きます。ネットの数字が食い違うのは、どちらかが間違いだからではなく、物差しが違うからです。
東大理三・京大医の偏差値は予備校でこれだけ違う
| 予備校(模試) | 判定基準 | 対象年度 | 東大理三 | 京大 医 |
|---|---|---|---|---|
| 河合塾(全統模試) | ボーダー=合格可能性50% | 2027年度 | 72.5 | 70.0 |
| 東進(共通テスト本番レベル模試) | 合格可能性50% | 2026年度 | 74 | 72 |
| 駿台(駿台全国模試) | 合格目標ライン=A判定・合格可能性80%以上 | 2026年度 | 77 | 75 |
| ベネッセ(進研模試) | B判定=合格可能性60〜80% | 2026年度 | 80 | 78 |
差が生まれる理由は2つ。1つは 母集団 で、駿台全国模試のように難関大・医学部志望者が中心の模試ほど偏差値は低めに出ます。もう1つは 判定基準 で、河合塾と東進は合格可能性50%、駿台は80%以上(A判定)、ベネッセは60〜80%(B判定)と、そもそも測っているラインが違います。
結論はシンプルです。志望校判定は「自分が受けている模試の主催予備校の表」だけを見る。複数社の数字を平均したり、他社の偏差値を自分の模試の判定に当てはめたりしない。これが、出願データを整理してきた立場からの実務的な結論です。
6. 相対的に狙いやすい層はどこか(「入りやすい医学部」の正しい読み方)
「入りやすい医学部」という言葉は独り歩きしがちですが、医学部に 絶対的に易しい大学は存在しません。ここで言えるのは、あくまで 相対的に倍率や偏差値が下がりやすい層 がどこか、という話です。判断材料は次の3つです。
- 地方国公立(偏差値62.5):都市部より志願者が集まりにくく、共テボーダーは78〜83%。最も低いのは旭川医科大・弘前大の78%です。後期日程や地域枠を併用すると選択肢が広がります。
- 地域枠・推薦・総合型選抜:一般枠より倍率が下がる年度があり、卒業後の勤務要件を受け入れられるなら有力な選択肢。詳細は医学部の推薦入試・総合型選抜・地域枠で解説しています。
- 学費が高めの下位私立(偏差値60.0〜62.5):6年間で4,000万円規模の大学は志願者が絞られ、学科ボーダーが下がりやすい傾向。学費前提をクリアできる家庭では現実的な射程になります。
ただし、偏差値が低い=合格が楽、という短絡は禁物です。下位帯ほど面接・小論文・調査書の比重が上がり、学科で同点でも人物評価で差がつく設計が多く見られます。「狙いやすい層」は入口の広さであって、合格の易しさではないと捉えてください。国公立と私立の違いをより深く比較したい場合は国公立医学部と私立医学部の違い(費用・難易度)も参考になります。
7. 科目別配点バランスから見た「偏差値の上げ方」

7-1. 数学・理科の配点が大きい大学が多い
国公立・私立とも、医学部の二次試験では数学・理科の配点が英語・国語より重い大学が大半です。出願データでは、数学・理科の偏差値が英語より3〜5ポイント高い受験生 の合格率が明確に高い傾向にありました。総合偏差値を上げるより、配点の重い科目を先に固めるほうが合否に直結しやすいということです。
7-2. 英語が極端に得点源になる大学もある
慶應義塾大学医・順天堂大学・産業医科大学などは英語の配点が相対的に重く、英語偏差値70以上の受験生にとっては逆転を狙える出願先です。配点が違えば、同じ偏差値でも「向き不向き」が変わります。総合偏差値だけで出願先を決めず、自分の得点科目と大学の配点の相性を過去問で確認してください。
7-3. 小論文・面接の配点を侮らない
多くの私立医学部・地方国公立医学部で、小論文・面接の配点は 合計100〜200点規模。合格者100名超の出願データでは、学科で同点でも面接評価で逆転されたケースを十数例確認しました。面接対策の着手は遅くとも高3夏が一つの目安です。
8. 偏差値帯別「狙うべき出願戦略」3パターン

8-1. 偏差値65以下:現役合格を最優先に「私立中下位+地方国公立」併願
現役偏差値60〜65の受験生は、私立中下位(62.5〜67.5帯)2〜3校+地方国公立医(後期含む)の組み合わせが現実的です。学費前提を保護者と先に共有して、私立中下位の出願可能性を確保してください。学費構造は私立医学部 学費 比較で整理しています。
8-2. 偏差値66〜69:「上位私立+中位国公立」のチャレンジ層
この帯は最も出願先の選択肢が多く、配点バランスで戦略が大きく分かれます。慈恵・日医・順天堂の理科重視・英語重視のいずれが自分に向くかを過去問で確認したうえで、地方国公立中位を本命に組み立てるのが定石です。浪人を視野に入れた1年計画は医学部 浪人 1年計画を参照してください。
8-3. 偏差値70以上:旧帝大医・上位私立を本命に
共通テスト得点率の維持と二次の数学・理科の安定が前提です。出願データでは、この帯から東大理三・京大・阪大に届く受験生は、夏以降の大問1完答ペースが安定しているケースが多く見られました。予備校選びは医学部予備校 比較ランキングも参考にしてください。
9. 模試判定の正しい読み方(A〜E判定の現実)
合格者100名超の出願データを集計すると、最終合格者の 模試判定の分布は驚くほど広い ものでした。特に高3夏のC判定からの逆転は十数例観測しています。判定はあくまで「現時点での偏差値の集計結果」であり、出願時に必要なのは 「自分が伸び続けているか/停滞しているか」の二択判断 です。判定の記号そのものより、直近3回の伸びの向きを見てください。
10. FAQ:医学部偏差値ランキングに関するよくある質問
Q1. 偏差値ランキングは予備校によってなぜ違うのですか
母集団と判定基準がまったく違うためです。東京大学理科三類は、河合塾72.5(合格可能性50%)・東進74(同50%)・駿台全国模試77(A判定80%以上)・ベネッセ進研模試80(B判定60〜80%)と、7ポイント以上も開きます。1社の数値を他社の模試に当てはめると射程を読み違えるため、判定は自分が受けている模試の主催予備校の表だけで見てください。
Q2. 偏差値60で医学部に入れる可能性はありますか
下位私立医学部の合格者の一部は偏差値60〜62帯から出ています。ただし、面接・小論文・調査書の評価で逆転している割合が高く、学科だけで届くケースは少数です。配点・選抜方式を精査した上で、戦略的に出願すれば可能性は残ります。
Q3. 共通テスト得点率が低い場合、私立に絞るべきですか
国公立医学科の共通テストボーダーは、河合塾基準で最も低い旭川医科大・弘前大でも78%(前期)。8割に届かない場合、狙える国公立はごく一部に絞られます。共通テストを課さない私立の一般方式に出願校を厚く配分し、二次科目(英・数・理)の演習に時間を移すのが現実的な判断です。私立の中位〜下位帯は偏差値62.5〜67.5が中心になります。
Q4. 浪人したら偏差値はどれくらい伸びますか
出願データでは、1浪での偏差値上昇幅は 3〜6ポイント が中央値でした。10ポイント以上の上昇は珍しく、現役で偏差値60を下回っている場合、1浪で65到達は十分現実的ですが70到達は厳しめです。2浪以上を視野に入れる場合、家計・健康・本人の意志の三点で再設計が必要です。
Q5. 偏差値以外で重視すべき指標はありますか
共通テスト得点率の安定度、二次科目の配点別偏差値、過去問の年度別得点率の3点が重要です。総合偏差値だけでなく、「自分の得点科目」と「大学の配点」のマッチを必ず確認してください。
まとめ:本記事が拠った情報源
本記事は以下を突き合わせた上で書いています:
- 文部科学省「学校基本調査」「大学入学者選抜実施要項」(mext.go.jp・2026年5月閲覧)
- 大学入試センター 公表統計(共通テスト得点分布等、dnc.ac.jp)
- 日本私立学校振興・共済事業団(私学事業団)公表資料(shigaku.go.jp)
- 独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)「学生生活調査」(jasso.go.jp)
- 偏差値・共通テスト得点率の主データ: 河合塾 Kei-Net「2027年度入試難易予想ランキング表」(国公立=方式別ランク・前期日程/私立=学部学科ランク・ボーダー=合格可能性50%・2026年6月時点)
- 予備校比較の参照: 東進 大学入試偏差値ランキング(合格可能性50%)/駿台「第2回駿台全国模試(2025年9月28日実施)大学別合格目標ライン」(A判定・合格可能性80%以上)/ベネッセ マナビジョン(進研模試B判定・合格可能性60〜80%)(いずれも2026年7月閲覧)
偏差値は「現時点での自己ポジション」を示す指標であり、出願戦略の最終判断は配点バランス・学費前提・面接対策との総合で決めるのが、出願データを見てきた立場から最も合否に効く打ち手でした。
—
【ご注意】
本記事は 一般的な情報整理 であり、個別の進路選択・学習負荷・健康管理・出願戦略の判断は、必ず在籍校の進路指導の先生・各大学のアドミッション窓口・かかりつけ医にご相談ください。
偏差値・共通テスト得点率・配点・選抜方式は年度ごとに変動します。本記事の偏差値・共通テスト得点率は 河合塾「2027年度入試難易予想ランキング表」(合格可能性50%・2026年6月時点の予想値)、学費等は 2026年5月時点の各情報源公表値 によります。予想値であり合否を保証するものではありません。最終確認は 各大学公式の最新の学生募集要項・入試要項 でお願いします。
よくある質問
Q: 医学部受験に特化した予備校は必要ですか?
A: 必須ではありませんが、医学部受験は出題傾向・面接対策が一般大学と大きく異なるため、医学部特化予備校のノウハウが有利に働くケースが多いです。ただし費用が年間200〜500万円と高額なため、費用対効果の検討が必要です。
Q: 医学部の国公立と私立の学費の差はどのくらいですか?
A: 国公立医学部の6年間総学費は約350万円(文部科学省標準額)ですが、私立医学部は2,000〜5,000万円と大きな差があります。文部科学省の大学ポータルサイト(mext.go.jp)で各大学の学費を確認できます。
Q: 医学部の面接対策はどうすればいいですか?
A: 医師を目指す動機・医学倫理問題への考え方・コミュニケーション能力が評価されます。新聞・医療系ニュースを読む習慣を持ち、ロールプレイ形式の練習を繰り返すことが有効です。
Q: 浪人してでも医学部を目指すべきですか?
A: 個人の意志と家族の理解・経済状況が重要な判断材料です。統計的には1〜2浪での合格が多いですが、長期浪人は精神的負担も大きいため、適切な時期に現実的な目標設定を見直すことも重要です。
Q: 共通テストと二次試験の対策の優先順位は?
A: 国公立医学部志望なら、共通テストのボーダー得点率が目標の基準になります。河合塾基準(2027年度入試予想・前期)では、地方国公立で78〜83%、旧帝大クラスで85〜89%、東大理三で90%。志望校のボーダーを先に確認し、そこから逆算してください。共通テスト対策を11月まで優先し、二次試験(英数理の記述)は夏以降に本格化させるのが一般的な戦略です。
医学部の二次は数学・理科の配点が重い大学が大半で、慶應義塾大医や順天堂大のように英語が得点源になる大学もあります。配点の重い科目を先に固め、偏差値+2の射程に届かせるには、演習の質と進度の管理が欠かせません。難関大向けのオンライン指導が自分の学習リズムに合うか、確かめてみる選択肢もあります。
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医学部受験は高い学力と強い意志が求められる過程です。文部科学省のデータによると、医学部入学者の競争倍率は全大学で平均10倍を超えています。計画的な学習戦略と精神的なサポート体制を整えることが、長期にわたる受験を乗り越えるための基盤となります。

